基礎トライボシステム   Fundamentals of Tribosystem

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担当教員
京極 啓史  益子 正文 
使用教室
水1-2(I123)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6522
シラバス更新日
2013年4月5日
講義資料更新日
2013年3月21日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

トライボロジーと機械技術,接触と表面あらさ,無潤滑下の摩擦と摩耗,流体潤滑,弾性流体潤滑,流体潤滑の応用,弾性流体潤滑の応用,境界潤滑の機構,潤滑剤など。

講義の目的

接触二固体間に生じる摩擦摩耗現象とそれを取扱う際の考え方を修得させる.特に,摩擦摩耗現象の原因とその特性,摩擦摩耗制御手段としての潤滑の原理と潤滑剤の物性について十分に理解させることを目的とする.この講義を通して得た知識を実際に直面するであろう工学問題に応用し,可動部を持つ機器に生じ得る摩擦摩耗問題とその一般的な解決法を理解することを履修目標とする.

講義計画

(京極担当分)
0.イントロダクション
1.摩擦力学
2.なめらかな表面の接触と摩擦
3.油があるときの摩擦
4.流体潤滑1
5.流体潤滑2
6.表面粗さと接触
(益子担当分)
7.固体の摩擦係数
8.表面と潤滑剤の相互作用
9.分子の吸着と境界潤滑
10.鉱油のはたらきと分子構造
11.潤滑油添加剤
12.特殊な潤滑剤

教科書・参考書等

参考書等
「トライボロジーの基礎」加藤,益子(培風館)
「トライボロジー」山本,兼田(理工学社)
「トライボロジーハンドブック」日本トライボロジー学会編(養賢堂)
「機械工学便覧B1機械要素設計・トライボロジー」(日本機械学会)
「新版 潤滑の物理化学」桜井(幸書房)
「石油製品添加剤」桜井編(幸書房)

関連科目・履修の条件等

「エネルギーと流れ第一,第二」,「変形と振動の力学第一,第二」を履修していることが望ましい.

成績評価

学期末の試験によって評価する.合格基準は,上記講義計画の各項目に含まれるキーワードのうち少なくとも70%以上について理解し,工学的応用問題に対して適用できることである.

担当教員の一言

摩擦摩耗現象は,身の回りの様々な機械・機器の動作,トラブルに深くかかわっている.本講義を通して,摩擦摩耗現象の特質ならびにその制御法を修得して,技術者として直面するであろう問題の解決を図ってほしい.

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