機械システムの設計と生産に関わる基礎知識を修得させるために,まず,機械システムとその設計プロセスの概要,運動機構の設計法,設計内容を第3者に伝達するための工学図形情報の表現について,講義,実習,実験を通じて系統的に理解させることを目的とする。本授業を通じて,機械運動システムの基本設計とその図面化を実施できることを履修目標とする。
機械システムの設計と生産に関わる基礎知識を修得させるために,まず,機械システムとその設計プロセスの概要,運動機構の設計法,設計内容を第3者に伝達するための工学図形情報の表現について,講義,実習,実験を通じて系統的に理解させることを目的とする.本授業を通じて,機械運動システムの基本設計とその図面化を3次元CADにより実施できることを履修目標とする.
1.機械システムの実際
1.1 機械システムの分解と組立
1.2 機械システムの構成
[実習]機械システムの分解,組立,構造解析
2.設計概論
2.1 現象の解析から創造的設計
2.2 ものづくりにおける設計の役割
2.3 製品の市場性分析実例
2.4 設計のプロセス概論
[実習]機能設計コンテスト
3.運動設計基礎
3.1 運動の解析と設計
3.2 運動変換と動力伝達
3.3 機構と運動の自由度
3.4 直列ロボット機構の運動解析
[実験]ロボットの運動制御実験
3.5 不等速運動機構の解析と設計
[実習]不等速運動機構の運動シミュレーション
3.6 機構の力学解析
4.工学図形情報とその表現
4.1 工学図形情報,機械要素と工業規格
4.2 投影法
4.3 材料と工業規格
4.4 加工法概論
4.5 ねじ,歯車規格と製図
[実習]3次元CADによる各種機械要素の設計製図
4.6 寸法公差,幾何公差および面の肌
[実験]部品寸法の精密測定
4.7 転がり軸受
適宜,プリントなどを配布する.
本授業は,5学期の「設計と生産の工学第二」と連動するので,引き続き受講すること.
CAD実習の提出図面,その他の実習,実験に対する提出レポートを評価する.合格基準は,上記の講義計画項目のうち少なくとも80%を理解し,機械運動システムの基本設計,製図の実施が可能であること.
「設計と生産」は我が国の産業を支える「ものづくり」の基本である.本授業の講義だけでなく,実習,実験の実体験を踏まえて楽しく修得されたい.