振動・音響とその制御   Vibration. Acoustics. and Control

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担当教員
北條 春夫  松村 茂樹 
使用教室
木7-8(I123)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6531
シラバス更新日
2010年9月20日
講義資料更新日
2010年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

I 科学技術者に必要な,振動・騒音の計測制御技術について,振動・音波の基礎から最新の計測・解析技術までを学ぶ。さらに実験例について紹介する。
II 機械振動の基礎,音波の性質,振動と音の放射,振動・音の計測法,信号処理(FFT,モーダル解析,音響ホログラフィ,音響インテンシティ),低振動低騒音化の実際。

講義の目的

機械装置の破壊や不具合等の原因となるので,これを回避するための従来から重要な力学分野として取り扱われてきている.今日では,さらに環境への配慮も必要となり,振動としてばかりでなく関連して発せられる音(騒音)としての問題も重要な課題となってきている.本講義はこれらの課題に対応できるために必要な振動および音響の基礎的な理解を深めて,その知識を獲得することをねらいとする.さらに,新しい技術についての解説も行う.

講義計画

1.調和振動
2.1自由度系の振動
  振動の複素表現,減衰,強制振動
3.自動車に見る振動制御の実際
  エンジンの低振動化技術
  乗り心地
4.多自由度系
  ラグランジュ方程式,分布定数系,固有モード
5.振動の計測
  トランスデューサ,スペクトル分析,デシベル,RMS値
6.音波の力学
  波動方程式,音の伝ぱん,速度ポテンシャル,音圧
7.音の計測
  聴感,音響インテンシティ,音響ホログラフィ

教科書・参考書等

本講義では特に教科書を用いないが,振動に関する書籍は数多くあるので「機械振動」「機械力学」と名付けられた書籍を,各自で選定して1冊は傍らに置いておくのが望ましい.社会に出て必ず役に立つ.必要に応じて参考書籍は講義中に紹介する.また音響分野については,その方面の実務に携わっていた専門家により実際の事例を含めて解説を依頼することもある

関連科目・履修の条件等

第3学期変形と振動の力学第一,および第4学期変形と振動の力学第二を受講し,内容をよく理解しておくこと.

成績評価

中間試験,期末試験により評価する.

担当教員の一言

単純な振動の理屈さえ知っていれば,現実の世界における振動問題の大部分が解決できることを理解してもらいたい.

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