I 人工知能を幅広くとらえた知的情報処理に関する,基礎的な要素の習得および現状把握を目的とする。
II 探索,知識表現推論,ファジィ,ニューロ,GA等について概説し,さらに実際的問題への応用を講義する。
物理学に代表される伝統的な知識の在り方に加えて,知識の新しい活用法と位置づけられる人工知能(AI:Artificial Intelligence)が実用化されはじめている.人工知能に関する主要技術であるルールベース,ファジィ,ニューロ等の基本的な考え方を,ロボティクス,制御システムの動向に対比させて教授し,ロボティクスや制御システムの研究者・技術者としての基本素養を与える.
0.オリエンテーション(第1回)
1.なぜ人工知能か?(第2回)
1.1システム制御を取り巻く問題
1.2システム制御理論の枠組み
1.3期待されるブレークスルー
2.記号論的な知識の扱い:その1(歴史)(第3回)
2.1人工知能研究の歴史
2.2探索問題の定式化
2.3知識の表現と推論
3.ルールベース(第4回)
3.1述語論理
3.2エキスパートシステムと具体的な事例
4.不確かな知識の扱い(ファジィ)(第5,6回)
4.1ファジィ集合と推論方式
4.2具体的事例
(浅い知識:状態認識ファジィ制御,深い知識:ファジイモデルベース制御)
5.言語的に表現できない知識の扱い(ニューロ)(第7,8,9回)
5.1生体情報処理とニューロコンピューティング
5.2人工神経回路網
5.3具体的な事例
6.発展的な知識の扱い(遺伝的アルゴリズム)(第10,11,12回)
6.1遺伝的アルゴリズム
6.2具体的な事例
7.総合検討(第13回)
舩橋,吉原:「システム制御のための知的情報処理」,朝倉書店(1999)
特になし
レポートの提出による(講義の出席状況を考慮)
AIが社会でどのように役立っているか,社会にどんな貢献をしようとしているか,この技術の姿や形を伝えるとともに.我々は社会のどんな問題を解決しなければならないかを考えたい.