本授業では,様々な答えが考えられる実社会の問題(open-ended question)を解決する「機械」をグループで企画・設計・製作する.ユーザの視点からみて「使える機械」を開発するために,ユーザや使われる現場についての調査を行い,ブレインストーミング等でアイディアを出す.アイディアを形にしたプロトタイプを製作して評価し,問題点を見つけて改良するプロセスを繰り返す.また必要とされる機械設計やメカトロニクスの技術についても学ぶ.さらにプロジェクトを管理するプロジェクトマネジメント能力を身に付けることも目的とする.
本授業では「企画力」「設計力」「団結力」の3つの力の習得を目指す.言うまでもなく,設計・製図・加工を中心とする機械設計に関する基礎能力は,あくまで機械設計教育にある.これに鑑み,専門教員・技術職員・企業での設計経験者が指導にあたり,毎回の授業ならびに発表会を通じてこれまでの学科教育の集大成を図る.
Group formation, Checking tools and devices, Safety instruction, Team building activity
グループ分け発表,テーマ紹介,協力者連絡先配布,備品・機器チェック,安全講習,チームビルディングアクティビティー
Ethnographical research and users observations in real life
文化的背景(エスノグラフィ)の調査と実社会におけるユーザ観察
Conceptual research centered on user experience
ユーザ体験を中心したコンセプト
Sketching (sketches, storyboards)
スケッチ(スケッチ,ストーリーボード)
Prototyping (quick-and-dirty prototyping, user experience prototyping)
プロトタイピング(クイック&ダーティープロトタイピング,ユーザ体験型プロトタイピング)
Arduino session
Arduinoインストール&講習(各自ノートPCを持参),ガントチャート解説
SolidWorks session
ソリッドワークスインストール&講習(各自ノートPCを持参)
Special lecture
特別講義(日立製作所 笹尾様)
Prototyping tool session
プロトタイピングツール講習(レーザー加工機,3Dプリンタ,NCフライス)
Prototyping
製作と改良(木・樹脂素材で作る)
User tests (wizard-of-oz, kansei evaluation)
ユーザテスト(Wizard-of-oz法,感性評価)
Prototyping
製作と改良(木・樹脂素材で作る)
Prototyping
製作と改良(木・樹脂素材で作る)
Prototyping
製作と改良(木・樹脂素材で作る)
Prototyping
製作と改良(木・樹脂素材で作る)
Logistics and Final presentation
運搬,設置,発表会(時間:午後4時半~,場所:百年記念館1階展示スペース)(終了後に石川台3号館で打ち上げ)
Reflection and cleaning-up
講評,片付け
参考書
・発想法入門, 星野匡著,日経文庫
・Making Things Move動くモノを作るためのメカニズムと材料の基本, Dustyn Roberts, オライリージャパン
・Mメソッド: 多空間のデザイン思考,松岡ほか,近代科学社
・Product Design and Development, Ulrich & Eppinger, McGraw Hill Higher Education; 5th Revised Ed.
設備上の制約のため、機械科学科の学生のみ履修可。
・毎週提出するデザインノート 30%
・課題 20%
・デモレビューシート 20%
・最終発表会 20%
・ピアレビューシート 10%
ハンズオンワークで楽しく学ぼう!
独創機械設計プロジェクト第一のお知らせを学生室に掲示しているので,見てください.
•第1回は製作作業があります.汚れても良い服装(作業着が望ましい)と靴を着用してください.髪が長い人は束ねてください.
•本授業ではノートPCを使います(5月頃から使用します).授業へ自分のノートPCを持ってきてください.なお持っていない場合は学科のノートPCを貸し出すので申告してください.