I 機械システムの設計に必要な動力学の基礎的な知識と技術の修得を目的とする。
II 運動と振動の基礎,モード解析,有限要素法,計測技術。
制御系の設計等を行うためには対象物の動特性をまず把握し、モデル化を適切に行うことが不可欠である。
本講義では、まず1 自由度から多自由度系について振動現象の力学的考察とモード解析法について詳述し、後半は対象物の動特性のモデル化に関して理論的および実験的手法について解説する。そして、制御系設計までの基礎を解説する。
(1)振動現象の基礎とモード解析
1. 振動の基礎
2. モード解析
(2)振動系のモデル化
3. 理論的なモデル化
4. 振動実験法とデータ処理
5. 実験的モデル化
(3)制御系設計
6. 基礎制御理論
7. 振動制御系設計までの総合
主な参考書として下記のものを紹介しておく。
日本機械学会編「モード解析の基礎と応用」丸善
長松昭男著「モード解析」培風館
長松昭男・大熊政明共著「部分構造合成法」培風館
日本機械学会編「動設計のためのモデリング」オーム社
モード解析ハンドブック編集委員会編「モード解析ハンドブック」コロナ社
中野通雄,美多勉共著「制御基礎理論」昭晃堂
なし
学期末筆記試験と演習成績により評価する。評価基準は試験と演習を対等と考えている.
この講義の受講から、機械振動の基礎理論を力学的(物理学的)視点からしっかり理解し、かつ、現在の実用的な解析・設計手法の基礎知識を獲得していただきたい.
【オフィスアワー】
原則的には月曜日午前10:40-12:00とする。