I 工学・工業上重要となる熱輸送現象について,そのメカニズムを理解し,さらに応用上の取り扱い方の基礎を修得することを目的とする。
II 熱輸送現象の基礎方程式,対流による熱輸送,相変化(沸騰・凝縮)を伴う熱輸送,熱交換器の基礎。
熱力学ではカバーしていないにもかかわらず、熱の輸送過程は現実の熱関連事象の解釈において無視し得ない重要な要素である。この熱輸送(伝熱)現象について、本講義では、流体の挙動が重要となる熱輸送現象を中心に、特に実用上重要である対流伝熱と相変化を伴う伝熱(沸騰・凝縮)を取り上げ、その本質的メカニズムを理解する
とともに、工学・工業上の応用のための基礎を身につけることを目的とする。
1. 熱輸送物理学序論
2. 強制対流伝熱
3. 自然対流伝熱
4. 沸騰伝熱
5. 凝縮伝熱
6. 熱交換器の基礎
7. 応用例
必要に応じて参考資料を配布する。
熱科学第一と熱科学第二を履修しておくこと。
期末試験の成績を基本とするが,講義期間中に数回実施する演習の結果を参考にする場合もある。
熱輸送現象は、熱・エネルギーや環境の分野にとどまらず、様々な機器の設計や各種製造・加工プロセスでの温度管理など、非常に広範な領域で問題となる。将来、熱流体、エネルギー、環境分野へ進もうとする学生以外も積極的に勉強しておくことを勧めたい。
【オフィスアワー】
講義終了後、1時間。