触媒プロセス化学   Chemistry of Catalytic Processes

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担当教員
和田 雄二 
使用教室
火3-4(S421)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6162
シラバス更新日
2015年10月2日
講義資料更新日
2015年10月2日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

石炭,石油,天然ガスを原料とする基幹化学品の主な工業製造プロセスを概説し,これに関わる固体触媒・錯体触媒の触媒作用や反応機構を履修することを目的としている。そのために必要な,基本的事項を授業の最初で整理する。すなわち,触媒化学に用いる概念,術後,あるいは反応機構の解析に用いられる反応速度論の復習を,具体的な触媒反応を対象にして行う。後半では,工業プロセスにおいて実用化されている触媒プロセスについて概説する。

講義の目的

この講義では、触媒があって初めて可能となる化学プロセスを知るとともに、重要な役割を果たしている触媒の作用機構を理解する。触媒の作用機構は、化学反応の根幹と関連すること、そして、それが社会に役立つ技術と繋がっていることを学ぶ。

講義計画

1 触媒概論 触媒とは?その機能と応用
2 均一系触媒と不均一系触媒、触媒の種類
3 触媒化学に用いられる概念、術語
4 触媒化学反応の機構
5 表面化学の考え方

6. 触媒化学と化学工業
i) 炭素資源
ii) 石油精製
iii)水素・アンモニアの合成
iv) 石油化学
v) メタノールの化学
vi) 汎用性高分子
vii) 有機ファインケミカルズ
viii) グリーンケミストリー

教科書・参考書等

テキスト 「新しい工業化学(化学同人)」

関連科目・履修の条件等

物理化学、有機化学、無機化学の基本的な授業を履修していること。

成績評価

レポートおよび試験による。

担当教員の一言

化学が社会に役立つためには、その工業における応用利用技術が鍵となります。さらに、物質を生産する化学工業プロセスのほとんどは触媒を用いています。その全体像を知るとともに、それぞれのプロセスにおける特徴的な触媒化学を学んでください。みなさんが、応用化学、工業化学を今後創ってゆくスタート地点の素材を提供します。

連絡先(メール、電話番号)

yuji-w@apc.titech.ac.jp
2879

オフィスアワー

火曜 16:00-17:15 水曜 11:00-13:15

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