物理化学(工)第二 b   Physical Chemistry II

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担当教員
岡本 昌樹 
使用教室
金3-4(S421)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6112
シラバス更新日
2015年9月16日
講義資料更新日
2016年1月22日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

I 物理化学(工)第一に続く講義で,分子運動と反応速度について解説する。
II 教科書 P.W.アトキンス著「物理化学」第8版の下記の21~25章(16章の一部を含む)

21. 運動する分子 22. 化学反応速度 23. 複雑な反応の速度 24. 反応の分子動力学 25. 固体表面の過程
(16. 統計熱力学)

講義の目的

物理化学(工)第一の次の段階として,物理化学の基礎となる「分子運動」と「化学反応」などの動的過程を記述する物理化学的手法を理解する.教科書としてP. アトキンス著「物理化学 下」第8版を用い,その第21-25章(第16章の一部を含む)に対応する下記の項目について講義する.

講義計画

1.化学反応速度
   実験的な化学反応速度論,速度式の解釈
2.複雑な反応の速度
   連鎖反応,重合の速度論,均一系触媒作用,光化学
3.分子の運動
   気体の分子運動
4.統計熱力学
   Boltzmann分布,分子分配関数
5.反応の分子動力学
   反応性の出会い,遷移状態理論,分子衝突の動力学
6.固体表面の過程
   固体表面の成長と構造,吸着度,不均一系触媒作用

教科書・参考書等

P. アトキンス著,千原秀昭・中村亘男訳,「物理化学 下」第8版,東京化学同人(2009)

関連科目・履修の条件等

関連科目:化学第一,第二,物理化学(工)第一
履修の条件:化学工学科・化学工学コース,応用化学コースの学生に限る.その他,学科所属していない学生等については,物理化学(工)第二aを受講すること.

成績評価

期末試験により評価する.

担当教員の一言

物理化学は,有機化学ならびに無機化学の双方を理解,説明するための基盤となる学問です.本講義では,化学反応の速度について説明し,化学変化が起こる過程について理解を深めます.反応速度論は学問的および化学工学的にも重要な理論であり,この理論を体系として理解しておくことが様々な方面での研究において大きな助けとなります.

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