量子化学(工)   Quantum Chemistry

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担当教員
鈴木 寛治  桑田 繁樹 
使用教室
月1-2(S421)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6136
シラバス更新日
2010年9月20日
講義資料更新日
2010年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

I 物質の構造と反応性を量子力学に基づいて理解するための入門。
II 原子価結合法と分子軌道法,2原子分子,共有結合,共役系の電子構造,遷移金属錯体の電子構造,分子の電子構造と化学反応性など。

講義の目的

応用化学系を専攻する学部学生を対象に、量子化学を具体的問題に即して解説する。演習と宿題によって量子化学的取り扱いに慣れ親しみ、化学現象の量子化学的な考え方を習得できるようにする。分子構造、化学反応の法則性に対する量子化学的説明が理解できることを目標とする。

講義計画

1.Schrodinger の波動方程式、波動関数の物理的意味
2.水素原子、軌道関係の性質、原子の近似的取り扱い、Slater 軌道関数
3.水素分子イオンの近似的取り扱い、LCAO、MO、永年方程式
4.結合、反結合、電子密度分布、エネルギー準位
5.電子スピン、Pauli の排他原理、一重項と三重項、σ結合、π結合、混成軌道
6.分子軌道法(Huckel 近似):水素分子、異核二原子分子
7.有機電子のπ電子論:エチレン、アリル、ブタジエン、ホルムアルデヒド
8.環状共役ポリオレフィン、鎖状共役ポリオレフィン
9.軌道相互作用
10.フロンティア電子論
11.軌道対称性の保存と反応経路
12.Walsh ダイアグラム
13.超原子価化合物、アイソローバルアナロジー

教科書・参考書等

初等量子化学 大岩正芳(化学同人)

関連科目・履修の条件等

物理化学第一を履修していることが望ましい。

成績評価

演習と期末試験の結果による。

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