プロセス安全工学   Safety Engineering for the Process Plant

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担当教員
渕野 哲郎  伊原 学 
使用教室
木5-6(S421)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
6161
シラバス更新日
2015年10月5日
講義資料更新日
2015年11月16日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

Process Safety Managementは、欧米がこれまでに経験してきた歴史的なプロセス安全事故を再び起こさせないためのプロセス安全管理システムであり、その内容は、主にRiskに基づく論理的な安全設計の実施と、定期的なPあHAの実施による新たなHazardの導出と、変更管理による望まれるRiskレベルの維持、整合性の管理と最新の安全設計情報の維持管理と、スタートアップ時の最終安全確認による監査からなっています。本講義では、PSMがどのような経緯で作られ、その意味と意義について学んだ後に、リスクに基づくプロセス安全設計方法論や手法について理解するとともに、安全性レベルを維持するための変更管理とそれに伴うPHA、更にはPSMシステムパフォーマンスを向上させるためのMetricsや評価方法としてのLOPAについて学習してゆく。

講義の目的

【達成目標】本講義を履修することにより、欧米のプロセス産業で当然として受け入れられているProcess Safety Management(PSM)と呼ばれる安全管理システムの意味と意義を理解し、PSM導入の前提となるResk Based Design、Process Hazard Analysisに基づく防御階層設計方法論、安全設計手法の習得を、達成目標としています。また、MetricsやLOPAに関する学習を通じて、PSMが持つ問題点を考察する機会を提供することも目的とする。
【テーマ】本講義では、欧米のPSMに匹敵する、論理的な安全管理システムの導入のPromotionが目的であり、そのためにPSMの意味、意義、関連する手法や方法論の理解であり、PSMの持つ問題点の把握である。既存のPSMシステムを超えるPSMの確立に、如何に繋げてゆくか、本講義における重要なテーマの一である。

講義計画

1, Introduction & What went Wrong
2, Process Safety Managementの意味と意義
3, Independent Protection Layer Design
4, PHA and Risk Assessment
5, Process Safety Design
6,Lifecycle Engineering
7, Management of Change

教科書・参考書等

テキストは特になし
参考図書としてCenter for Chemical Process Safety (AIChE/CCPS); “Guidelines for Risk Based Process Safety,” Wile

関連科目・履修の条件等

プロセス工学第二で学習した、プロセス設計プロセスを復習すること。

成績評価

PSMの理解、Risk Based Process Design方法論、PHAに基づく独立防御階層設計手法の理解を、評価する。レポート課題をだし、レポートの内容により4段階評価を行い、それを持って成績とする。

担当教員の一言

安全性、人健康、環境影響の考慮は、エンジニアリングにいて持続的発展を遂げるためのMust要件であり、如何に論理的に設計し、それを維持管理するかが非常に重要となる。

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