反応工学第一   Chemical Reaction Engineering I

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担当教員
多湖 輝興 
使用教室
水1-2(S421)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6126
シラバス更新日
2015年9月30日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:4,6

講義概要

  私たちの身の回りには,合成繊維,プラスチック,ガソリンや灯油,医薬品など,化学工業によって製造された製品が数多くある.反応工学は,これら製品を製造するに当たり,物質の化学的変換過程を含む反応プロセスに適用でき,その対象は化学・石油化学工業,製鉄工業等,バイオプロセス工業などに拡大している.
  本講義では,反応速度を濃度と温度の関数として表現し,気相,もしくは液相の均一反応を対象にして反応速度解析と反応装置の設計法を学ぶ.回分式反応器,連続槽型反応器,管型反応器に代表される様々な反応器に対し,単一反応,もしくは複合反応の反応速度式を基に物質収支と熱収支を導き,反応器の設計方程式を得る.そして,プロセス全体を鑑み,最適な反応器形状は反応操作条件の決定法を理解する.
 

講義の目的

  回分式,流通式の反応装置における反応時間,反応器内の空間に対する物質量変化を表す方法,反応器の熱収支を取る方法を身に着けることを到達目標とする.
  本講義の前半では,反応速度式と反応器内の物質収支,反応器の設計方程式について理解する.後半では,各種反応装置形式による反応速度の実験的決定法,リサイクルを含む反応システム,自触媒反応が生じる反応器設計,複合反応が生じる反応器設計,反応熱の影響など,より具体的な反応系と反応器設計を理解する.

講義計画

[1] 化学反応と反応装置 1回
[2] 反応速度式 1回
[3] 反応器設計の基礎式 3回
[4] 単一反応の反応速度解析 2回
[5] 反応装置の設計と操作 3回
[6] 複合反応 3回
[7] 非等温反応系の設計 2回

教科書・参考書等

橋本健治著
反応工学 培風館

関連科目・履修の条件等

移動現象第一,第二を履修していることが望ましい

成績評価

出席,レポート,中間試験,期末試験により評価する

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