I 外部からの機械的エネルギーを加えて混合や分離をおこなう機械的操作に関する基礎的事項およびそれらの設計・運転上の基本的指針について修得させる。
II 混合現象の解析法,理想的混合モデルと適用例。化学装置内の混合現象の扱い方,ならびに微粒子の物理的性質とそれに基づく分離操作などについて概説する。単一粒子および粒子群の重力場および遠心力場における運動,粒子の分級,固液分離,分離効率およびろ過操作,撹拌操作,混合度などについて概説する。
化学工学が範疇とする、外部からエネルギーを与えて分離・混合する操作である機械的操作のうち、理論的に明確な背景を有する操作を主として取り上げて講述し、その考え方を修得させることを目的とする。
第1回0.イントロダクション
第2回1.流体内の単一粒子の運動
第3回1.流体内の単一粒子の運動
2.粒子の特徴:大きさ・形状係数
第4回2.粒子の特徴:大きさ・形状係数
第5回2.粒子の特徴:粒子径分布とその表示式
第6回3.粒子群の運動:沈降
第7回3.粒子群の運動:流動層・固定層
第8回3.粒子群の運動:流動層・固定層
第9回4.分離操作:分離効率
第10回4.分離操作:分級操作・沈降分離
第11回4.分離操作:遠心分離
第12回4.分離操作:濾過
第13回4.分離操作:濾過
第14回5.混合操作:攪拌
第15回5.混合操作:攪拌
試験
主に教官が作成したオリジナル資料を使用する。
移動論第一を履修していることが望ましい。
期末試験と授業中の演習の成績から総合的に評価する。
機械的操作を理解することはケミカルエンジニアとして不可欠な”素養”であり、細かい式を暗記するより、”考え方”を身につけてほしい。