I 触媒作用の基礎理論の修得。
II 拡散,吸着,反応の速度論,種々の触媒反応機構などの理解。
III 触媒を用いた配位重合の解説。
前半では、均一系触媒反応に深く関連する有機金属錯体の基本的な構造と反応を学び、実際の触媒反応機構に関する正確な考え方を身につける。後半では、固体触媒反応に関する最低限の基礎知識(概念)の修得、及び合成高分子の不均一性の由来と重合触媒との関係の理解をめざす。
1. 触媒とは トランスメタル化 アルキル錯体
2.均一系触媒によるオレフィン重合 オレフィン挿入とβ脱離
3. トランスメタル化の重合における役割 低重合
4. Mizorogi-Heck 反応 カルボニル化反応
5. 一酸化炭素挿入 脱カルボニル化
6. オレフィンメタセシス カルベン錯体
7. カップリング反応、酸化的付加と還元的脱離
7. 固体触媒と分子触媒
8. 固体触媒反応の素過程と反応速度論(1)吸着と表面積
9. 固体触媒反応の素過程と反応速度論(2)表面反応
10. 固体触媒反応の素過程と反応速度論(3)固体触媒反応の反応速度論
11. 重合触媒における均一性・不均一性(1)分子量・分子量分布の由来と重合活性種
12. 重合触媒における均一性・不均一性(2)共重合・立体特異性重合と重合活性種
“応用化学シリーズ 6.触媒化学”上松敬禧 他 著 朝倉書店(講義後半部分)
特になし
期末試験の成績で評価する。