I 物理化学(工)第二に続く講義で,物理化学第三(応化)と対をなすものである。統計熱力学について解説する。
II 教科書 P.W.アトキンス著「物理化学」第六版の第19,20章を中心にその具体的な応用例にも触れる。
1. 統計熱力学 : 概念 2. 統計熱力学 : 方法論
統計熱力学の初歩について概説する。
1. ミクロカノニカル集団1:配置、Boltzmannの式
2. ミクロカノニカル集団2:分子分配関数、エントロピー
3. カノニカル集団
4. 分配関数
5. 結晶固体:熱容量
6. 理想気体:分配関数と熱力学的諸量
7. 理想気体混合物と化学ポテンシャル
8. 平衡定数
9. 相関関数と分布関数
アトキンス「物理化学」第6版 下巻(東京化学同人)19, 20章。
ただし、テキストに記載されていない話題について補足を加える。
期末試験による。
物質の物性を分子の情報に基づいて理解するための不可欠な基礎科目である。講義中、受講者からの質問を歓迎する。