- 担当教員
- 古屋 秀峰
- 使用教室
- 火3-4
- 単位数
- 講義：2 演習：0 実験：0
- 講義コード
- 6204
- シラバス更新日
- 2007年7月6日
- 講義資料更新日
- 2007年7月6日
- 学期
- 前期 / 推奨学期：-
講義概要
Ⅰ 高分子の構造に関する基礎的知識を修得することを目的とする。
Ⅱ （1） 孤立高分子鎖のかたちと多様性
（2） 非晶性高分子固体，結晶性高分子固体，高分子液晶の構造
講義の目的
分子量の大きな高分子には、分子が鎖状あるいはネットワーク状であることがもたらす独特な
構造と性質がみられる。本講義では、まず高分子が孤立鎖として存在する場合の鎖状形態を論じ，
次に高分子の基本的な分子構造の特徴を述べ、次いでそれらの集合体である高分子物質を液体
(融体)， 非晶性固体， 結晶性固体、(高分子)液晶に分類して，それらの特徴を解説する。
講義計画
0. 高分子科学の歴史
1. 高分子構造の階層性と多様性
1-1 一次構造
1-2 立体構造
1-3 高次構造
2. 孤立高分子鎖の性質
2-1 モデルの構築-両末端間距離と回転半径
2-2 理想鎖における考え方
3. 非晶性高分子固体の構造
3-1 高分子の体積-温度曲線
3-2 非晶中の分子鎖形態
3-3 非晶構造と状態変化
3-4 非晶性高分子の転移
4. 結晶性高分子固体の構造
4-1 高分子結晶の代表的形態
4-2 結晶中の分子鎖形態
4-3 結晶成長の機構と結晶化度
5. 高分子液晶の構造
教科書・参考書等
【教科書】
高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人)
【参考書等】
中浜・野瀬他「エッセンシャル高分子科学」(講談社サイエンティフィク)
高分子学会編「高分子科学の基礎」(東京化学同人)
成績評価
講義中に行う小テスト及び期末試験による。
担当教員の一言
本科目は「高分子化学」「高分子物性」とともに高分子科学の基礎となるものであり，しっか
りと学習する必要がある。
