反応工学は、反応器(反応プロセス)の設計・操作を適切に行うために必要な、設計・操作に係わる諸因子の合成と解析の方法論に関する学問です。反応工学第二では、反応装置内に気体、液体、固体のうち二相以上が含まれる不均一反応系を扱い、気液反応、固気反応、気固触媒反応の反応モデルおよび反応装置について学びます。さらに、生物反応を題材とし、微生物の培養操作および反応速度論について学び、バイオプロセスへの展開例について解説します。
本講義では、化学・生物反応プロセスにおいて重要な不均一反応系における各反応モデルを理解し、物質移動および反応速度、反応装置の設計法を身に着けることを到達目標とします。また、生体触媒を用いたバイオプロセスの特徴を理解し、バイオ関連技術とそれを利用したバイオ産業の現状と課題、将来展望を描くための基礎的な知識や技術の概要を身に着けることを到達目標とします。
1.序論、バイオプロセス
2.代謝と生体触媒
3.酵素の特性・酵素反応
4.微生物の特性・微生物反応の量論
5.酵素反応プロセス
6.固定化酵素
7.微生物反応プロセス・反応速度論
8.バイオセパレーション
9.バイプロセスの課題と展望
10.気固触媒反応
11.気固触媒反応装置
12.気固反応
13.気固反応装置
14.気液反応
15.気液固触媒反応
16.学習した内容の点検と確認
教科書:
「反応工学」 橋本健治著 培風館
参考書:
生物化学工学 小林猛、本多裕之著、東京化学同人
"Chemical Reaction Engineering,"by Levensipiel,O, John Wiley & Sons(1976)
反応工学第一を履修していることが望ましい。
本講義は、大河内美奈(化学工学専攻教授)、中崎清彦(国際開発工学専攻教授)、多湖輝興(化学工学専攻教授)が分担します。
試験、演習、レポートのいずれかで成績を評価します。各担当者のの講義初日に成績評価に関するアナウンスを行います。