無機化学第四   Inorganic Chemistry IV

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担当教員
大友 明  村橋 哲郎 
使用教室
金3-4(S422)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6123
シラバス更新日
2015年10月8日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

【大友担当】
無機固体を材料として扱う化学の諸分野で必要な基礎と最新のトピックスについて学ぶ.テキスト「シュライバー・アトキンス無機化学(上・下)」第4版,東京化学同人(2008).
【村橋担当】
触媒に関する基礎を学ぶ.有機金属化学、配位化学、および材料化学の概念を触媒に応用する.テキスト「シュライバー・アトキンス無機化学(上・下)」第4版,東京化学同人(2008)

講義の目的

【大友担当】
本講義では,無機固体を材料として扱う化学の諸分野で必要な基礎を学習します.無機化学第一(工)でも学んだ「固体の結晶構造・電子構造」ならびに「酸化と還元」について,固体を材料として扱う観点から解説を加え,理解を深めます.ここで結晶構造やバンド構造の概念を復習し,後半の「固体化学と固体物性」における固体化学と固体物性の幅広い学力を身につけるための基礎とします.金属の酸化と還元は,「ナノ材料・ナノテクノロジー」でもその重要性が理解されるように,無機固体を合成する際の第一原理となります.講義全体を通じて,溶液中の反応とはかけ離れた,気相や固相の反応を扱い,環境・エネルギー分野における実用材料としての性質や機能について解説します.加えて,ランタノイドとアクチノイドの性質について学びます.
【村橋担当】
本講義では,触媒に関する基礎を学びます.「配位化学」「有機金属化学」さらには、「材料化学」の概念を触媒に応用します.触媒サイクルの原理について理解し,均一触媒と不均一触媒の代表例について学びます.

講義計画

【大友担当】
第 1回 10月 2日. 固体化学概論
第 2回 10月16日. 結晶構造(1)
第 3回 10月23日. 結晶構造(2)
第 4回 10月30日. 固体の電子構造
第 5回 11月 6日. 固体化学(1)
第 6回 11月13日. 固体化学(2)
第 7回 11月20日. 固体物性(1)
第 8回 11月27日. 固体物性(2)
第 9回 12月 4日. ランタノイドとアクチノイド
第10回 12月11日. ナノ材料・ナノテクノロジー(1)
第11回 12月18日. ナノ材料・ナノテクノロジー(2)
第12回  1月 8日. まとめ
第13回  1月14日. 触媒反応概論
第14回  1月22日. 均一触媒
第15回  1月29日. 不均一触媒

教科書・参考書等

田中,平尾,北川訳「シュライバー・アトキンス無機化学(上・下)」第4版,東京化学同人(2008)ISBN978-4-8079-0668-0.

関連科目・履修の条件等

【大友担当】
受講者は無機化学第一(工)・第二(工)・第三(工)を履修し,その内容を理解していることを前提として講義を行います.固相の状態図や量子力学の基礎的な知識も要します.
【村橋担当】
受講者は無機化学第一(工)・第二(工)・第三(工)を履修し,その内容を理解していることを前提として講義を行います.

成績評価

成績評価は,小テストと期末試験により行います.

担当教員の一言

【大友担当】
これまでに学んだ無機化学の基礎は,卒業研究で実践的に活用することでその有用性を実感することになります.本講義がその橋渡しとなることを望んでいます.
【村橋担当】
講義を通じて無機化学の基礎を習得し,化学を体系的に理解するための基盤のひとつとすることを望みます.

連絡先(メール、電話番号)

【大友】大岡山南1号館605号室.内線2145,e-mail: aohtomo[at]apc.titech.ac.jp
【村橋】大岡山南1号館610号室.内線2148,e-mail: mura[at]apc.titech.ac.jp

オフィスアワー

【大友】月~金曜日の午前10時~午後5時.
【村橋】月~金曜日の午前10時~午後5時.

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