量子力学の理解は、化学現象を理解する上で避けて通ることができなくなっている。また、近年のナノテクノロジーを理解する上でも重要である。本講義では、量子力学の基礎から、分子への適用まで取り扱う。
量子力学の基礎方程式であるシュレディンガー方程式の解法から、分子へどのように適用するのか、そして何が分かるのか理解を深める。
アトキンス「物理化学」第8版 上巻8-11章を中心に講義を行う。適宜理解度をクイズでチェックしながら講義を進める。8、9章が終わった段階で中間テストを行う。期末テストは、10、11章について行う予定である。また、物理学演習第一の後半と連動させる予定である。
アトキンス「物理化学」第8版 上巻(東京化学同人)8-11章
数学や物理の基礎が必要になるが、適宜授業内で補う予定。
適宜行うクイズや中間テスト、期末テストで評価する。
量子力学は、物理化学の中で熱力学と同じように非常に重要な分野である。しかし、同時にいずれも理解に困難を極める分野でもある。簡単には理解できないので、各自でもよく考えてみたり、他の量子力学や量子化学の本を見ることを勧める。既に様々な書籍があり、それらの記述の仕方は多様であり個性がある。本授業では、アトキンスを基本に進めるが、理解を深める上で必要であれば、このような様々な見方を取り入れる予定である。
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居室:東二号館303号室