プロセス工学第二   Process Engineering II

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担当教員
渕野 哲郎 
使用教室
木7-8(S422)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6142
シラバス更新日
2010年3月22日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

I 連続プロセスを中心に化学プロセスにおける基本設計のための方法論を修得することを目的とする。
II プロセス設計は,プロセス構造とパラメータの段階的な詳細化によって行われ,各段階に応じたモデルやルーツが用いられる。本講義では,プロセス設計プロセスを概観するとともに,主としてプロセスシミュレーションパッケージを用いて特定プロセスの設計を行い,プロセス設計の基本的な考え方と,そのアプローチを習得する。本講義の履修にはプロセス工学第一の履修が必要である。

講義の目的

連続プロセスを中心に、化学プロセスにおける基本設計方法論の履修を目的とする。化学プロセスの最適設計のためには、システムの最適化手法はもとより、経済的評価方法およびプロセス制御構造や制御システムにたいする知見が不可欠である。そこで本講義では、経済性評価手法、エネルギーインテグレーションを例としたプロセスの最適化手法、及びプロセス制御の基礎を中心に学習する。

講義計画

1.プロセスエンジニアリングとフローダイアグラム(BFD、PFD、P&ID)の見方
2.エンジニアリングエコノミクスコスト推算、割引現在価値、経済性評価
3.プロセスの基本構造と分離シーケンス
4.リサイクル構造とシミュレーション
 Simultaneous ApproachとSequential Modular Approach
 収束計算とWegstein法
5.反応システムの設計
 反応速度と反応器サイズ
6.ユーティリティ条件と蒸留塔の設計
7.エネルギーターゲットと熱交換器網の設計
 Composite CurveとProblem Table
 Pinch Point
8.熱交換器網の設計と原単位
9.制御構造の設計
 設計意図と設計自由度

教科書・参考書等

東稔節治、世古洋康、平田雅己 著「プロセス設計学入門」裳華房
(ISBN 4-7853-6020-8)
R. Turton, R.C.Bailie, W.B.Whiting, J.A.Shaeiwitz, “Analysis, Synthesis, and Design of Chemical Processes”, Prentice Hall
(ISBN 0-13-570565-7)

関連科目・履修の条件等

化工情報処理第一(4学期)、プロセス工学第一(4学期)を履修していること。
同学期に開講する化工情報処理第二を履修すること。
化工プロセス設計実習(6学期)の受講にはこの科目の履修が必要である。

成績評価

全ての演習・課題の提出をもって、期末試験の受験資格とする。成績は期末試験で評価する。

担当教員の一言

エネルギーは産業や生活にとって不可欠なものです。この講義で、エネルギーに関する知識をしっかり身につけて下さい。

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