材料科学を志す学生にとって必須基礎科目である熱力学を体系的に学ぶことを目的とし、材料合成プロセスに関与する固体内、溶・融液,固液相界面における物理化学現象の基礎について解説する.
無機材料系の学生を対象に将来研究において必要となる基礎的知識の習得を目的とする.
1. 概要と熱測定・熱分析
2. 熱力学の第1法則
3. 熱力学の第2法則と自由エネルギー
4. エントロピーの統計的解釈
5. 熱力学の第3法則
6. 熱力学的性質と物理的性質との関係
7. 不均一系の自由エネルギー
8. 中間テスト
9. 溶体
10. 溶体の問題に対する準化学的方法
11. 組成の異なる相のあいだの平衡(I)
12. 組成の異なる相のあいだの平衡(II)
13. 二成分系の自由エネルギー(I)
14. 二成分系の自由エネルギー(II)
15. 界面の熱力学
教科書: R.A.スワーリン著,上原・笠原・佐田・篠崎・中山・花田・水野・吉川共訳:『固体の熱力学』(コロナ社)
学科の教育カリキュラム(http://www.ceram.titech.ac.jp/curriculum/image/NewCurriculum2.jpg)を参照して、本授業の位置付けを確認すること。
期末試験点、出席点、レポート点等で総合的に評価する