I 量子論や原子構造等の量子力学の初歩を習得した学生に対して,(1)分子構造とそのエネルギー準位に関する講義,(2)分子の対称(群論)に関する講義を行う。無機化学,分光学,固体物理学などへの橋渡しとして,その量子力学的基礎を与える。
II 水素分子-イオン,2原子分子(1),2原子分子(2),多原子分子,バンド構造,対称要素,点群,群,表現,指標,基底,指標表など。
量子論や原子構造等の量子力学の初歩を習得した学生に対して, (1)分子構造とそのエネルギー準位に関する講義,(2)分子の対称(群論)に関する講義を行い、無機化学,分光学,固体物理学などへの橋渡しとする。
(1) 量子力学の基礎
(2) 分子軌道法 (変分原理)
(3) 分子軌道法 (水素分子イオン)
(4) 分子軌道法 (2原子分子)
(5) 原子価結合法 (2原子分子、混成)
(6) 分子軌道法(ヒュッケル近似)
(7) 固体のバンド理論とまとめの演習
(8) 対称要素、対称操作、結晶学入門
(9) 分子の対称による分類
(10) 対称から導かれる結果
(11) 分子軌道のための群論入門 I
(12) 分子軌道のための群論入門 II
(13) 結合、選択律
(14) 「分子の対称」のまとめ
教科書:Physical Chemistry (P. W. Atkins)
参考書等
参考書:推奨する参考図書は適宜講義で紹介する
授業を理解する上で,量子力学の基礎を理解していることが必要である.
期末試験により評価する.前半,後半に演習問題を配布する
量子力学は、哲学を学ぶことも、材料設計へつなげることもできる、奥の深い学問です。多様な価値観を含有するこの学問の優しさに、ぜひ触れて下さい(松下)。