無機量子化学   Inorganic Quantum Chemistry

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担当教員
矢野 哲司  田中 順三 
使用教室
水1-2(南7-201)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5903
シラバス更新日
2013年9月20日
講義資料更新日
2014年1月21日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

I すべての元素を対象とする無機化学の特質について,周期表と化学結合に基づいた元素や化合物の比較を通して各論別に論じる。また,量子化学及び動力学などの計算機科学の原理について概説し,それらの無機化学への応用について解説しながら,特質が発想される機構についての理解を深め,セラミックスの科学と工学に関する基礎を習得する。
II 1. 周期表による元素および化合物の化学,2. 計算機科学の基礎と応用,3. セラミックスの科学と工学の基礎となる固体化学

講義の目的

すべての元素を対象とする無機化学の特質と基礎知識の習得を目的とする.前半では,周期表と化学結合を基盤とした元素,化合物の比較と各論を講義し,セラミックスの科学と工学の基礎を与える.後半では,量子化学計算手法について,汎用ソフトウェアを用いながら手法の基礎について講義し,いくつかの無機化合物の計算を行いながら,手法の与える情報についての理解を深め,無機化合物の構造や性質が発現される原理について説明を与える.

講義計画

1.元素と周期律
2.結合と構造
3.典型金属の化学
4.非金属元素の化学
5.遷移元素の化学
6.ランタノイドとアクチノイド
7.反応(酸化・還元,酸・塩基)
8.量子化学計算の基礎(1)
9.量子化学計算の基礎(1)
10.量子化学計算に触れてみよう(1)
11.量子化学計算に触れてみよう(2)
12.無機化合物の量子化学計算(1)
13.無機化合物の量子化学計算(2)
14.無機化合物の量子化学計算(3)および総括

教科書・参考書等

教科書:『無機化学』 斉藤太郎著 岩波書店(全員購入のこと)および授業中に配布する資料


参考書等
参考書:『無機化学』 平尾一之・田中勝久・中平敦著 東京化学同人
『詳説 無機化学』 福田豊ら 講談社サイエンティフィック

関連科目・履修の条件等

特になし

成績評価

出席点(25%),講義中に行う小テスト(25%)および期末試験(50%)で評価する.

担当教員の一言

周期表の意義を理解しながら,勉強することを期待する.
毎回教科書の15-20頁程度進むので,予習してくること.

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