固体物理学第3   Solid State Physics III

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担当教員
宮内 雅浩  谷山 智康 
使用教室
木3-4(南7-202)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5921
シラバス更新日
2012年5月13日
講義資料更新日
2012年5月13日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

I 無機材料工学を専門とする学生に必要な磁性と超伝導の基礎知識について解説する。また,必要とされる測定法についても言及する。
II 1. 原子の磁気とフントの規則,2. 常磁性とCurie則,3. 強磁性と交換相互作用,4. 反強磁性とフェリ磁性,5. 強磁性体の磁区構造,6. 核磁気共鳴,電子スピン共鳴,強磁性共鳴,7. マイスナー効果とロンドン方程式,8. 同位体効果と超伝導の原因

講義の目的

固体物理学における磁性と超伝導について,量子力学,統計力学を基にして,その基礎と応用について講義する.前半では,原子の磁気モーメントとそれに基づく常磁性、Curie則について概説し,引き続き,原子間に相互作用を取り入れたときに見られる強磁性,反強磁性等の磁気秩序について述べる.また,それらの磁気秩序を観測する手法について述べる.後半は超伝導の現象論について概説し,その起源について述べる.無機材料系の学生を対象に,将来研究において必要となる基礎的知識の習得を目的とする.

講義計画

1.原子の磁気とフントの規則
2.常磁性とCurie則
3.強磁性と交換相互作用
4.反強磁性とフェリ磁性
5.強磁性体の磁区構造
6.核磁気共鳴、電子スピン共鳴、強磁性共鳴
7.マイスナー効果とロンドン方程式
8.同位体効果と超伝導の原因

教科書・参考書等

(教科書)特に指定しない.講義毎に必要なコピーを配布する.


参考書等
(参考書)推奨する参考図書は適宜講義で紹介する.

関連科目・履修の条件等

授業を理解する上で,量子力学、統計力学の基礎を理解していることが望ましい.

成績評価

期末試験により評価する.

担当教員の一言

将来研究において磁性体,超伝導体の特性を評価する際に必要となる最低限の知識を習得できるように講義をする.研究上のトピックス等についても時間の許す限り述べたい.

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