分光学(材)   Spectroscopy for Material Synthesis and Analysis

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担当教員
柴田 修一  矢野 哲司 
使用教室
木7-8(南7-201)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5914
シラバス更新日
2010年3月22日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

I 材料の合成,構造解析および物性評価に必要な分光学の基礎と応用について概説する。
II 振動分光,電子分光,磁気分光の代表的な手法。各測定原理や装置の概要。無機材料研究の具体例。

講義の目的

無機材料系の学生を対象に,分光学の基礎とその応用を述べていく.前半では振動分光(紫外・可視・近赤外・赤外)を中心としてその測定の基礎と実例,応用例を,後半では光散乱,磁気共鳴および電子分光を中心として講義を行い,物質・材料の構造解析に関する利用法を習得することを目的とする.

講義計画

1.講義概要の説明,分光学とは何か,電磁波と材料の相互作用についての概説.
2.光とは何か,屈折率,吸収,反射,蛍光等の物理的基礎.
3.光源(各種ランプ,放電管,レーザー),検出器(光電子増倍管,半導体検出器)
   分光器(波長,分解能)測定のための各種光学素子等,測定装置の概要.
4.光吸収,光散乱,蛍光:透明な材料を対象とした測定の実例.
5.紫外・可視分光:材料と測定の実例.
6.近赤外,赤外分光:材料,材料合成と測定の実例.
7.演習
8.光散乱分光法(1)
9光散乱分光法(2) .
10磁気共鳴分光法(1) .
11磁気共鳴分光法(2) .
12X線光電子分光法(1) .
13X線光電子分光法(2) .
14無機材料物質の構造解析,まとめ .

教科書・参考書等

新実験化学講座 基礎技術3 光(I),(II),日本化学会編,1975年
第5版 実験化学講座9 物質の構造I分光(上),日本化学会編,2005年
アトキンズ物理化学(下) 第6版,東京化学同人

関連科目・履修の条件等

授業を理解する上で,量子力学,物理化学の基礎を理解していることが必要である.

成績評価

出席,宿題,期末試験により評価する.自習のための演習問題を配布する.

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