I 無機材料工学を専門とする学生に必要な誘電物性,光学物性の基礎知識について解説する。また,物性評価法についても言及する。
II 1. 誘電体の電磁気学,2. 分極機構,3. 圧電性,4. 強誘電性,5. 誘電材料と応用,6. 誘電物性の評価法,7. マクスウェル方程式,8. 物質中の光波の伝搬,9. 電気光学効果,10. 非線形光学効果
固体物理学における誘電性について,その基礎と応用について講義する.前半では,基礎的な物理量の定義、分極のメカニズム、誘電緩和などについて解説し、後半、圧電性、焦電性、強誘電性についての解説とともに、誘電体の応用について述べる。無機材料系の学生を対象に,将来研究において必要となる基礎的知識の習得を目的とする.
1.基本的な物理量
2.複素誘電率
3.誘電性の微視的起源
4.ローレンツの局所電場
5.誘電分散
6.デバイ型誘電緩和
7.分極の発生からみた誘電体の分類
8.圧電性
9.強誘電性
10.チタン酸バリウムの構造と逐次相転移 .
11.強誘電体分域 .
12.誘電体の応用(1) .
13.誘電体の応用(2) .
特に指定しないが毎回プリントを配布する。
固体物理学I - IIIを履修していることが望ましい。
出席点(10-20%)と期末試験(80-90%)で評価する.
講義中に全てを理解することを心がけてほしい。