非晶質体構造科学   Structural Science of Non-crystalline Solids

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担当教員
矢野 哲司  寺牛 唯夫 
使用教室
木5-6(南7-201)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5926
シラバス更新日
2009年9月28日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

I 結晶のような周期的な原子配列を持たない構造をもつ非晶質固体について学ぶ。非晶質構造を形成する物質,およびそれらの構造と物性について,その作製方法を関連させて説明する。
II 物質の状態,アモルファスとガラス,ガラス転移,過冷却液体,非晶質の構造など。

講義の目的

固体状態のひとつである「非晶質」の状態にある無機材料について,その構造と物性を作製法と関連させながら講義する.非晶質材料は,その構造に起因した特異な性質を示し,具体的な事例を数多くあげながら,熱,光および機械的性質に見られるその特徴について理解を深める.また,非晶質材料の工学的,工業的利用についても触れる.

講義計画

1.イントロダクション ガラス/非晶質の定義とは?
2.無機化合物のガラスになりやすさの指標(ガラス形成能)
3.ガラス化範囲と臨界冷却速度
4.化学組成からみたガラス/非晶質の分類
5.非晶質/ガラスの構造 (1)
6.非晶質/ガラスの構造 (2)
7.非晶質/ガラスの構造 (3)
8.ガラスの組成と性質の関係 (1)
9.ガラスの組成と性質の関係 (2)
10.ガラス/非晶質の作製に必要な器具と設備 .
11.原料の調製と溶融 どのような反応が生じているか? .
12.調製したガラスの評価 熱的、光学的、機械的性質 .
13.ガラス転移域における現象 ガラスの本質 .
14.結晶の析出と分相

教科書・参考書等

(教科書)「はじめてガラスを作り人のために」山根正之著 内田老鶴圃


参考書等
(参考書)
・「ガラス科学の基礎と応用」作花済夫著 内田老鶴圃
・「ガラスの百科事典」作花済夫ほか編 朝倉書店
・「ガラス工学ハンドブック」山根正之ほか編 朝倉書店

関連科目・履修の条件等

熱力学,無機量子化学(材)を履修していることが望ましい.

成績評価

講義中に提示するホームワーク(25%)と出席回数(25%)および期末試験(50%)により評価する.評価は全て素点.
ホームワークの提出期限は厳守のこと.遅れた場合には一切受け付けない.

担当教員の一言

プロセスと構造, 物性との関係に注視して講義を受講してほしい.

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