I 金属系,ポリマー系,セラミックス系の構造材料を横断的に眺め,構造材料の変形と破壊のメカニズムについて解説する。連続体力学を履修していることが望ましい。
II 1. 材料の変形と破壊のメカニズム 2. 材料強度と破壊靱性 3. 疲労強度と環境強度 4. 転位論とクリープ変形
セラミックスを中心にして,金属およびポリマーも含めた工業材料の変形と破壊に関する諸現象と,それらを理解する上での理論的取り扱いについて講義する.
1.塑性力学(金属材料の強度と破壊,結晶塑性,転位論)
2.塑性力学(降伏条件,全ひずみ理論,ひずみ増分理論)
3.粘弾性力学(ポリマーの強度と破壊,応力緩和とクリープ,履歴積分,内部摩擦)
4.流体力学(完全流体,圧縮性流体,粘性流体,ナビエ・ストークス方程式)
5.破壊力学(セラミックスの強度と破壊,理論強度,熱応力,熱衝撃,SCG,疲労)
6.破壊力学(亀裂先端の応力場,応力拡大係数,KIとGIの等価性,破壊靱性)
7.破壊力学(破壊力学試験,高靭化メカニズム,Rカーブ,)
8.破壊統計(極値統計,単一モードワイブル分布)
9.破壊統計(競合モードワイブル分布,信頼性解析,保証試験)
10.複合材料(アルミナ,ジルコニア,窒化ケイ素,炭化ケイ素,およびその粒子分散複合材料の製造プロセスと特性)
11.複合材料(繊維,界面,長繊維強化複合材料,複合則, C/C複合材とSiC/SiC複合材の製造プロセスと特性)
12.高温変形(拡散クリープ,転位クリープ,粘弾性モデル)
13.高温変形(クリープ破壊,超塑性変形)
1.
必要に応じて,プリントを配布する.
第5学期推奨科目の連続体力学を履修していることが望ましい.
レポートおよび期末テストで,総合的に評価する.
鉄は熱いうちに打て.