企業と倫理   Business and Ethics

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担当教員
金城 徳幸 
使用教室
 
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
5829
シラバス更新日
2011年9月20日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

企業における倫理が強く問われる時代となった。科学技術と利益企業はどのような関係にあるのかを考察し,企業の倫理を解説する。

講義の目的

科学的発見の経緯には発見の人間味あふれるエピソードがついてまわる.科学者の奇人変人的行動から業績の先取性性をめぐる心理的葛藤,プライオリティを確保するためにとられた暗号論文や封印論文のような必死の防衛策,そしてプライオリティ保証の合法的手段として台頭してきたジャーナリズム・アカデミズムと特許制度,等々.科学史を紐解くと,本来客観性を旨とする科学にもその発展の経過においてはいかにも人間らしい相克がついてまわったことが窺いしれる.産業革命以後,生産手段として機械が台頭し,労働者としての人間の位置づけが問われだす.生産行為を追及する過程では,いわゆる,科学的管理法が生まれるが,これと人間性とのバランスばらんをとるための近代的管理手法が試行錯誤の末,編み出され,現代の企業社会を形成してきた.そして現代,従来の企業の管理及び経営のやり方の限界が認識され,新しい経営・管理手法の模索が始まっている.企業研究者の立場から科学史を眺めてみる.

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