有機機能材料化学   Functional Organic Materials Chemistry

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担当教員
堤 憲太郎  今井 高史  木村 良晴 
使用教室
 
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
5827
シラバス更新日
2011年9月20日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

機能性をもつ有機材料の合成,構造,機能発現の原理,応用の諸例について論述する。

講義計画

1.中西 講師
  1.情報技術の益々技術のの高度化の鍵を握る材料として,有機・高分子系の種々の光学関連材料の研究開発が材料の活発に展開されている.それらの基礎,現状,将来への課題のポイントを認識させ,有機材料の可能性への興味を喚起することを目的として,超高密度記録媒体を目指したフォトクロミズム及びホールバーニング材料,発光・表示部門での新用途開発を目指したエレルトロルミネッセンス材料,有機・高分子の本性を生かして用途を広げつつある線形光学材料,さらに来世紀フォトニクス技術を多面的に支えるささであろう非線形光学材料について,概説する.
2.堤 講師\ 最も電気陰性度の高いフッ素は,その特異な性質から高性能材料,機能性材料として広い分野に応用されており,生活に深くかかわっている.本講義においては,項目の順にフッ素の化学を外観する.
  1.フッ素の性質(極限材料としてのフッ素)
  2.フッ素化学の歴史
  3.フッ素の有機化学(フッ素化反応,有機反応の特徴,有機フッ素化合物)
  4.含フッ素材料(最近の話題と開発動向)
  5.材料開発の実際例
3.今井 講師\ Si-O結合という無機性の骨格を持つシリコーン(オルガノポリシロキサン)は,炭素系高分子と異なった特異な性質と多彩な製品形態でもって産業界に広く受け入れられ,様々な方面で使われている.本講義では,ケイ素原子に由来するシリコーンの化学的性質と物理的性質について述べた後,展示実験を含めたシリコーン製品の特徴の説明と応用用途例の紹介を行う.最後にシリコーンの今後の展開やシリコーン以外の有機ケイ素系高分子材料の将来についても述べる.
  1.はじめに\ シリコーンとは/有機ケイ素化合物/有機ケイ素化学の歴史
  2.有機ケイ素化合物の化学\ ケイ素原子の特質/有機ケイ素化合物の反応/ポリオルガノシロキサンの化学
  3.シリコーン-応用と用途\ シリコーン工業/種類/製造法/用途/新しい応用展開
  4.シリコーンの将来

成績評価

出席及びレポートによる

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