生体を構成する組織体について,それが発現する機能を分子から高次構造にいたる各段階での仕組み,働きを総合することによって解説する。
バイオマテリアルを大きく分類すると,1)遺伝子組替え・細胞融合技術おけるバイオマテリアル(バイオインダストリーとして生産されているホルモン,生体内活性因子,モノクロナール抗体など),2)バイオリアクター(生物の持つ能力を積極的に利用し,生産や分解を行うシステム)としてのバイオマテリアル,3)バイオメミティック(生体機能を模倣して生体に似た物をつくること)としてのバイオマテリアル,になる.本講義では研究開発の段階から急速に実用段階に入ってきた,バイオマテリアル全般について,解説してゆく.