有機材料物性第一   Physical Properties of Organic Materials I

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担当教員
住田 雅夫 
使用教室
木5-6(南8-102)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5814
シラバス更新日
2009年8月4日
講義資料更新日
2009年8月4日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

I 有機材料を構成する分子の物理化学的基礎知識を与えることを目的とする。
II 1. 分子の大きさ・形 2. 分子の弾性 3. 溶液論 4. 相平衡

講義の目的

代表的な有機材料である高分子について,それを構成する巨大分子の物理化学的な基礎知識を与えることを目的とする.

講義計画

1.分子の大きさ・形
有機低分子化合物について炭素-炭素結合まわりの分子回転,それに基づく多様な分子形態,平均値としての末端間距離の概念,その高分子量体への応用,さらに類似の分子寸法の指標としての慣性半径とその応用について解説する.
2.分子の弾性
酔歩統計を用いて高分子鎖の変形に伴う形態数の減少,これによって弾性(エントロピー弾性)が発現する原理について,気体や固体との比較をもとに解説する.
3.溶液論
高分子と低分子を混合する際の自由エネルギー変化について解説したのち,浸透圧,溶解性,相図,分子量測定原理などに言及する.
4.相平衡
溶液論で示した結果をもとに,高分子結晶の融点に及ぼす分子量や不純物の影響,高分子網目の溶媒による膨潤,異種高分子間の相溶性など高分子系における様々な相平衡についての基本的な考え方を紹介する.

教科書・参考書等

特になし

参考書等
参考書として“高分子化学,下”(P.J.フローリ著,岡・金丸共訳,丸善)をあげておくが,絶版のため図書館等で利用すること.

関連科目・履修の条件等

材料科学・物理化学(材),有機材料物理化学を履修していることが望ましい.

成績評価

簡単なレポート提出(数回)及び期末試験により評価を行なう..

担当教員の一言

活発な質問を期待する.

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