表面物理化学   Physical Chemistry of Surfaces

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担当教員
西方 篤 
使用教室
金3-4(南8-101)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5720
シラバス更新日
2012年5月13日
講義資料更新日
2012年5月13日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

I 固体表面の物理的および化学的性質について述べ,その表面の特性や機能を評価・制御するための電気化学的方法の基礎とその応用について述べる。
II 平衡電位,電位-pH図,混成電位,電流-電位曲線,電極反応速度論,金属・半導体の電極反応,析出と溶解,金属の酸化と腐食

講義の目的

金属材料の腐食現象あるいは電解プロセス等を理解するために必要な金属電気化学の基礎を量論、平衡論、速度論の立場からわかりやすく解説するとともに、腐食現象の基礎についても解説する。講義計画

講義計画

1.ガイダンス
2.金属の表面Ⅰ:表面エネルギー
3.金属の表面Ⅱ:表面の構造と方位性ピット
4.電気化学の量論:電極反応とファラデー則
5.金属/水溶液界面での平衡論 基礎Ⅰ:金属/溶液界面の構造
6.金属/水溶液界面での平衡論 基礎Ⅱ:ネルンストの式の導出
7.金属/水溶液界面での平衡論 応用Ⅰ:電池の起電力と電気化学分析
8.金属/水溶液界面での平衡論 応用Ⅱ:腐食系における電位-pH図
9.金属/水溶液界面での平衡論 演習
10.電極反応の速度論 基礎Ⅰ:電極反応と物質移動
11.電極反応の速度論 基礎Ⅱ:平衡系の速度式
12.電極反応の速度論 基礎Ⅲ:腐食系の速度式
13.電極反応の速度論 応用:腐食速度の推定法、電気化学分析
14.電極反応の速度論 演習

教科書・参考書等

参考書等
参考書
   現代電気化学 : 田村英雄 松田好晴共著 倍風館,
   電気化学の基礎: 魚崎浩平 喜多英明共著 技報堂

関連科目・履修の条件等

材料解析D(電気化学演習)を併せて履修することが望ましい。

成績評価

出席と期末試験による。

担当教員の一言

電気化学の基礎は金属材料の環境劣化を理解する上で重要です。理解を深めるため演習をできるだけ入れて講義をします。また、6学期の金属工学実験では、この講義の内容に関する実験も用意しています。

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