金属の状態図   Alloy Phase Diagrams

文字サイズ 

担当教員
三島 良直  細田 秀樹 
使用教室
月1-2(南8-101)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5758
シラバス更新日
2010年3月22日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

I 読み方,演習,組成ー自由エネルギー曲線,相律,相平衡,析出
II 状態図は材料の設計図であり,開発の指針を示す地図である。本講義では,水などの1元系状態図(温度ー圧力状態図)から初め,2元・3元状態図の読み方を示し,また,状態図で重要な相律と,組成ー自由エネルギー曲線と状態図の関係を示す。また,安定状態図と準安定状態図や,状態図からの材料設計として第二相の析出などの組織と状態図の関係についても示す。以上は,演習も通じ,総合的に金属材料の状態図を学習する。

講義の目的

材料の設計図でもある状態図を読めるようになり、また,相律や組成-自由エネルギー曲線など状態図の物理的背景を理解し、さらに組織との関係について理解することをねらいとする。

講義計画

1.オリエンテーション
2.状態図の読み方1(水の状態図など)
3.状態図の読み方2(一次固溶体,てこの法則など)
4.状態図の読み方3(全率固溶,共晶,共析など)
5.状態図の読み方4(析出,組織との関係など)
6.状態図のでき方1(自由エネルギーとの関係)
7.状態図のでき方2(平衡条件,化学ポテンシャルなど)
8.状態図のでき方3(相律など)
9.状態図のでき方4(3元状態図,擬二元系状態図など)
10.様々な状態図 (その他の相変態)
11.状態図の具体例1(Fe-C系状態図と組織)
12.状態図の具体例2(その他実用合金の状態図と組織)
13.演習まとめ,テスト

教科書・参考書等

テキスト:なし

参考書等
参考書:コットレルの金属学(上)

成績評価

講義中に行う演習、期末試験などによる。

担当教員の一言

講義中に演習を行っており、全て出席すれば必ず状態図が読めるようになる。金属工学では状態図を読めることは必須であるので、是非履修して欲しい。

このページのトップへ