格子欠陥と転位   Lattice Defects and Dislocations

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担当教員
加藤 雅治 
使用教室
火3-4(南8-501)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5719
シラバス更新日
2009年3月30日
講義資料更新日
2009年5月14日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

結晶材料の力学的性質を支配するものは,結晶中に存在する格子欠陥(とくに転位)である。本講義では,練習問題を解きながら,様々な格子欠陥や転位論の基礎知識を学ぶ。さらに,応力-ひずみ曲線や各種の材料強化法(固溶強化,析出強化,分散強化,結晶粒微細化強化,複合強化など)を,転位論を用いて平易に,また,できるだけ系統的に理解する。

講義の目的

材料強度およびそれを支配する格子欠陥について学ぶ。とくに転位の諸性質とその振る舞いについての基礎知識を講述し、材料強化機構を理解させる。

講義計画

1.はじめに
2.エネルギー、力と熱活性化過程
3.格子欠陥の種類と点欠陥
4.結晶のすべり変形
5.すべり変形と転位
6.弾性論入門
7.転位の作る弾性場と線張力
8.転位に働く力
9.結晶中の転位
10.転位の増殖と切り合い
11.純金属結晶の塑性変形
12.強化機構
13.強度の温度・ひずみ速度依存性
14.おわりに

教科書・参考書等

教員が用意するプリントに従って講義を進める.

参考書等
参考書としては下記を挙げる.

1.加藤雅治,永田和宏 編: ""解いてわかる材料工学II"", 丸善 (1997)
2.加藤雅治,熊井真次,尾中 晋: ""材料強度学"", 朝倉書店 (1999)
3.加藤雅治: ""入門転位論"" 裳華房 (1999)

関連科目・履修の条件等

「応力とひずみの基礎」および「金属の変形」を履修しておくのが望ましい。

成績評価

授業中のクイズ、および期末試験

担当教員の一言

クイズでは電卓を使用する場合があるので持参すること。

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