物理化学(材)第一   Physical Chemistry (Materials Engineering Course) I

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担当教員
森 健彦  塩谷 正俊 
使用教室
月3-4(S621)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5705
シラバス更新日
2009年5月8日
講義資料更新日
2009年5月11日
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

I 化学第2に続く講義である。
II 分子軌道法の基礎。分子の対称性。

講義の目的

化学第二に続く講義で,量子力学の考え方を分子に適用して化学結合の本質を理解し、混成軌道やπ電子といった概念について学ぶ。
これをもとに分子の対称性や電子遷移について理解する

講義計画

1.分子構造
 1) 水素分子の分子軌道:共有結合の本質について理解する.
 2) 極性結合:異なった2原子のつくる極性結合について考える.
 3) 二原子分子:窒素分子や酸素分子のような二原子分子の分子軌道について考え, σ結合とπ結合の区別について学ぶ.
 4) 混成軌道:複雑な多原子分子の結合についてどのように考えればよいのか解説する.
 5) π電子系:特にπ結合がつながった共役系を扱うヒュッケル法について学ぶ.

2.分子の対称性
 1) 分子の対称性:対称操作の種類やその表現方法を述べる.
 2) 基底と表現行列:対称操作を行列によって表現する方法を述べる.
 3) 指標:表現行列の指標の意味とその応用方法を述べる.
 4) 可約表現・既約表現:種々の表現行列の基本となる既約表現について述べる.
 5) 対称適合1次結合:群論の知識を用いて原子オービタルから分子オービタルを作る方法を述べる.
 5) 基準振動:群論の知識を用いて分子の振動様式を知る方法を述べる.
 5) 赤外吸収・ラマン散乱:分子の振動様式と赤外吸収・ラマン散乱の関係を述べる.

教科書・参考書等

アトキンス 「物理化学 第6版」 上巻 (東京化学同人)

関連科目・履修の条件等

 

成績評価

中間試験および期末試験

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