I 異なる材料の組み合せによる不均質異方性材料の力学物性とその利用法を,材料学的な組織及び構造との関連により理解する。
II 1. 複合材料の分類と特色 2. 複合素材の構造と性質 3. 最適化のケーススタディ 4. 繊維複合材料の力学
5. 複合化の方法 6. 界面の諸問題
異種材料(金属・セラミックス・ポリマー)の組み合わせによって作られる複合材料,特に高弾性・高張力の繊維素材を用いる繊維複合材料に関し,不均質・異方性体としての特色ある力学物性とその利用法を,材料学的な組織・構造の考察ならびに固体力学の初等的扱いを通じて理解させる。
1.複合材料とは
1.分類と特色
2.木,竹,骨の階層的複合構造
2.複合の素材
1.物質の構造と性質
2.高弾性・高張力繊維(炭素・ボロン・炭化けい素・アルミナ・アラミド)
3.繊維複合材料の力学
1.繊維複合材料による構造体の設計概念(例:FRP圧力容器)
2.有効弾性定数の予測(フォークト則/ロイス則)
3.熱膨張,塑性および熱ラチェット変形
4.脆性繊維の破壊確率を考慮した一方向材の引張強さ
5.弾性異方性層板とその積層構成による特異な力学効果
4.セラミックス-金属系複合材料
1.複合化プロセスと界面の諸問題
2.共晶合金の一方向凝固と繊維強化超耐熱合金
3.傾斜機能材料-その設計概念と応用
プリント配布
特になし
数回の宿題および学期末試験