電力工学II   Electric Power Engineering II

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担当教員
藤田 英明 
使用教室
月3-4(S011)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7141
シラバス更新日
2014年4月1日
講義資料更新日
2014年4月1日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:7

講義概要

I 電力工学Iで学んだ内容を基礎に,電力システムの視点から電力・エネルギーに関する考え方や解析手法を学ぶ。電力工学以外の分野でも重要な概念である雷・電磁誘導障害・進行波にも触れ,総合的技術の側面を述べる。
II エネルギー資源と電力,同期発電機の動作と制御,系統安定度,発電機の運動方程式,雷,誘導障害,瞬時電圧低下,高調波,電力供給信頼度,保護リレーシステム,電力システムの周波数と電圧の制御,火力発電所の経済負荷配分,分布定数線路と進行波,サージ現象。

講義の目的

「電力工学Ⅰ」では個々の機器の特性や基本的な電力回路の解析手法を学んだが,実際の電力系統は,発電機,トランス,リレー等の複数の電力用機器を送電・配電ネットワークで接続した大規模かつ複雑なシステムである。この講義では,複数の電力用機器で構成された電力システムの動作特性を理解し,システム設計・制御・運用の基礎を学ぶことを目的とする。また,電力工学以外の工学においても深い関連があるサージ電圧のメカニズムや電界・磁界による誘導障害,経済的負荷配分についても取り上げる。

講義計画

01. 電力システムと最近の話題,エネルギー・マネージメントシステム
02. 同期発電機の動作,同期発電機の電力と無効電力,一機無限大系統
03. 一機無限大系統の定態安定度,発電機の運転と安定度
04. 発電機の動特性,過渡安定度
05. 電力系統の異常電圧,雷
06. 誘導障害と雑音
07. 瞬時電圧低下,高調波,不平衡
08. 中間試験
09. 電力供給信頼度,電力系統保護
10. 保護リレーシステム, 電力回路の開閉
11. 発電機の周波数特性
12. 電力システムの周波数と電圧の制御,電圧安定度
13. 発電所の経済負荷配分
14. サージ現象,分布定数線路と進行波,進行波の透過と反射
15. 雷現象と開閉サージ,線路の充電と放電

教科書・参考書等

講義スライド資料を使用する.

関連科目・履修の条件等

【履修しておくことが望ましい科目】電気機器学,電力工学Ⅰ,高電圧工学

成績評価

中間試験・期末試験による。
中間試験50%,期末試験 50%。.

担当教員の一言

3年次までに学んだ電気電子工学の授業科目が,電力・エネルギーの視点からどのように扱えるかを理解してもらうことも,この講義の大きな目的である.

連絡先(メール、電話番号)

南3号館6階609号室
03-5734-2696
fujita@ee.titech.ac.jp

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