技術者倫理(電気電子工学科)   Science and Engineering Ethics (Electrical and Electronic Engineering)

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担当教員
金城 徳幸 
使用教室
木3-4(S321)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:0
講義コード
7165
シラバス更新日
2011年3月23日
講義資料更新日
2011年3月23日
学期
前期  /  推奨学期:7

講義概要

I 電気電子工学習得技術者の基本的な行動規範として,技術者の社会的機能を理解し,他からの強制によらず自分自身の基準に基づいて,倫理面から見て適切な判断を下せる素養を,主として事例教育の方法により身につける。
II 緒言,倫理への扉,専門家としての責任1・2,職場関係の中での権利と責任,知的財産権,社会的責任と環境問題。

講義の目的

技術者の社会的機能を理解し,他からの強制によらず自分自身の基準に基づいて,倫理面から見て適切な判断を下せる素養を,主として事例教育の方法により身につけること。電気電子工学を習得した技術者として基本的な行動規範を身につける。

講義計画

1. 倫理への扉:倫理の由来
2. 専門家としての責任1:真実を語ること,研究への誠実さ
3. 専門家としての責任2:安全
4. 職場関係の中での権利と責任
5. プライバシーの権利
6. 知的財産権(ソフトウエアやその他のディジタル情報を含む)
7. 研究への誠実さと研究課題への研究者としての正直さと責任
8. 社会的責任と環境問題(公害問題を含む)
9. 研究,設計業務における専門家としての技術者への尊敬・信用・責任
   事例研究1:電気電子技術者の倫理
   事例研究2:情報システム技術者の倫理
   事例研究3:技術倫理とリスク管理

教科書・参考書等

C.ウィットベック (2000) 『技術倫理』 (札野順・飯野弘之訳) みすず書房
山崎茂明 (2002) 『科学者の不正行為-捏造・偽造・盗用』 丸善
杉本泰治・高城重篤 (2002) 『技術者の倫理入門』 丸善
黒田光太郎・戸田山和久・伊勢田哲治 (2004) 『誇り高い技術者になろう』 名古屋大学出版会
宗教倫理学会編著 (2005) 「第5回学術大会公開公演特集号」,『宗教と倫理』別冊,第4号
中村昌允 (2005) 『事故から学ぶ技術者倫理』 工業調査会
J.コヴァック (2005) 『化学者の倫理』 (井上祥平訳) 化学同人
新田孝彦・蔵田伸雄・石原孝二編著 (2005) 『科学技術倫理』 世界思想社
山崎茂明 (2007) 『Publish or Perish,科学者の発表倫理』 みすず書房
梶雅範編著 (2007) 『科学者ってなんだ』 丸善

関連科目・履修の条件等

関連科目:F1ゼミ

成績評価

HWリポートと試験による。
配点は,HWリポート 20点×2回,期末試験 60点。

担当教員の一言

現代,企業不祥事のみならず,科学者・技術者の不正行為(捏造,改ざん,盗作等)が頻発している。
本人の意志とは別に,組織の論理で技術者が巻き込まれる場合もあるであろう。
我々がそのような事態に遭遇したとき,どのように対処すべきかを考えながら議論したい。

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