I 化学で用いられる方法や考え方を修得する。所定の教科書を用いる。
II 化学熱力学について学ぶ。
化学熱力学を中心に、マクロな視点から物質の示す性質や物質の変化を理解するための概念を学ぶ。特に、化学におけるエントロピーの概念を理解し、自由エネルギーを中心に化学変化が進行する方向を決定する要因について学習する。また、化学反応の速度を理解するために必要な概念についても学習する。
1. 気体分子運動論
-多数の分子から成る集団の振舞い-
ボルツマン分布、理想気体と実在気体、分配関数、統計力学の初歩
2. 熱力学第一法則
-化学熱力学におけるエネルギー保存の法則-
内部エネルギー、エンタルピー、熱容量、標準生成エンタルピーと結合エネルギー
3. 化学におけるエントロピーと熱力学第二法則
-相変化や化学反応の進む方向を決めるものは何か-
4. 自由エネルギー、可逆過程と非可逆過程
相平衡と化学平衡
-平衡を理解するために必要な概念-
5. 化学ポテンシャル、平衡定数
反応速度論
-化学反応の速さを理解し、反応の制御をめざす-
6. 反応の経路、活性化エネルギー、遷移状態の理論、反応機構と速度
理工系基礎化学(講談社サイエンティフィク)
化学第一を履修しておくことが望ましい。
筆記試験および出席。