本講義は通年の講議である。4類の新入生を対象とし,「科学技術者倫理教育を含む専門教育の導入科目」と位置づけ,エンジニアリングセンス養成の第一弾として,これから学ぶ機械工学を中心とする工学の楽しさと奥深さを種々の実体験を通じて理解させるとともに,科学技術者倫理を身につけさせる。
工業力学第一に引き続き、工学および応用力学諸分野の基礎となる剛体運動の力学を中心に講義および演習をおこなう。
1.運動座標系からみた質点の運動とその方程式
(1)並進運動座標系
(2)回転運動座標系
(3)一般の(並進と回転が複合した)座標系
2.剛体の回転運動とその方程式
(1)決まった回転軸のまわりの回転運動の方程式(面内運動)
およびトルク,慣性モーメント,角運動量,角運動エネルギーの定義
(2)任意の回転軸のまわりの回転運動の方程式(3次元)
およびトルク,慣性テンソル,角運動量,角運動エネルギーの定義
(3)慣性テンソルの対角化と慣性主軸および主慣性モーメント
3.運動座標系からみた剛体の回転運動とその方程式
(1)運動方程式と座標系に依存しない角運動エネルギー
(2)ジャイロ自転車
(3)コマの歳差運動
よくわかる工業力学:林、大熊、吉野、大竹、持丸、;培風館
(参考書)新・工業力学:大熊;数理工学社
演習問題集(ダウンロード)
工業力学第一を履修済みであることを薦める。
演習および試験
物体の運動を記述する方程式を導出し説明します.演習も行ます.非常に基本的な内容ですのでしっかり理解して下さい.