I 物理化学(工)第一に続く講義で,分子運動と反応化学について解説する。
II 教科書 P.W.アトキンス著「物理化学」第8版の21~25章
21. 分子の運動 22. 化学反応速度 23. 複雑な反応の速度 24. 反応の分子動力学 25. 固体表面の過程
物理化学(工)第一の次の段階として、物理化学の基礎となる「分子運動」と「反応化学」などの動的過程を記述する物理化学的手法を理解する。教科書としてP. W. アトキンス著「物理化学 下」第8 版を用い、その第21-25章に対応する下記の項目について講義する。
1.分子の運動
気体の分子運動、液体中の分子運動、拡散
2.化学反応速度
実験的な化学反応速度論、速度式の解釈
3.複雑な反応の速度
連鎖反応、均一系触媒作用、光化学
4.反応の分子動力学
反応性の出会い、遷移状態理論、分子衝突の動力学
5.固体表面の過程
表面の成長と構造、吸着度、不均一系触媒作用
P. W. アトキンス著、千原秀昭・中村亘男訳、「物理化学 下」第8 版、東京化学同人(2009)
物理化学(工)第一を履修していることが望ましい。
中間ならびに期末試験により評価する。講義中に行う小テストならびに出席も考慮する。
物理化学は、有機化学ならびに無機化学の双方を理解、説明するための基盤となる学問です。何か特定の事柄の理解に役に立つという目的意識ではなく(もちろんそれもありますが)、将来理系分野で活躍するため必須である「scientificなものの考え方」を身につける上で最適の学問分野ですので、しっかり勉強して下さい。また、ノートをしっかりとることを求めますので、講義内容(スライド)のOCW上での公開はしません。
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内線:2133
昼休み時間