材料科学セミナー   Materials Science Seminar

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担当教員
各教員 (類主任)  横倉 順治  太田 絵里  桑江 良明 
使用教室
火7-8(W621)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
4201
シラバス更新日
2015年3月16日
講義資料更新日
2015年3月16日
学期
前期  /  推奨学期:1

講義概要

I 現在進歩しつつある材料科学の全般について修得することを目的とする.材料系3学科の担当教員が材料の各分野における研究の現状を具体的な実例を示しながら説明した後,与えられた課題についての調査・討論・発表・レポート作成などを通じて,学生達に主体的な学習姿勢を学ばせる.
II 材料とは,材料研究の重要性,材料各分野における現状と今後の発展,技術者倫理

講義の目的

本セミナーでは,材料系(2類)の学生を対象に,各学科の担当者が材料(金属材料,有機材料,無機材料)の各分野における研究の現状を具体的な実例を提示しながら説明する.また,これからの材料技術者が持つべき技術者倫理教育を行う.授業の後半では受講者全員を少人数のグループに分け,各学科教員による研究室での実習体験授業に参加し,その体験を通じて材料研究のおもしろさや難しさについての理解を図る.

講義計画

1 ガイダンス,金属材料の特徴①「二次元の金属材料-金属薄膜」
2 金属材料の特徴②「進化する金属-構造から物性へ」
3 金属材料の特徴③「金属材料が拓く未来-環境と社会に向けて」
4 有機材料の特徴①「未来を拓くナノファイバーの科学と技術」
5 有機材料の特徴②「超臨界二酸化炭素と高分子」
6 有機材料の特徴③「活躍する高強度繊維」
7 技術者倫理教育①「組織の中の技術者の役割①」
8 技術者倫理教育②「組織の中の技術者の役割②」
9 無機材料の特徴①「環境にやさしい電子セラミックス」
10 無機材料の特徴②「地球をきれいにする驚異のセラミックス」
11 無機材料の特徴③「鉄系高温超電導物質の発見:材料科学の醍醐味」
12-14 体験型授業①~③「テルミット反応で月土壌から鉄を作ろう」(小林能直研),「色ガラスを作ろう」(金澤研),「繊維をつくる」(鞠谷研),「身近なプラスチックやゴムの構造と性質」(扇澤研),「セラミックスの結晶模型をつくろう」(篠崎・櫻井研),「ガラスの中で光はどう曲がる?」(柴田・矢野研)ほか全15テーマ
15 期末試験

教科書・参考書等

特別なテキストは使用しない.講義の折に関係資料を配布する場合がある.また,必要に応じて参考書を紹介する.

関連科目・履修の条件等

2類に所属する学生であること.

成績評価

本セミナーを通じて習得した材料に対するセンスを問う筆答試験を行う.

担当教員の一言

本セミナーは材料に関するイメージを新たにしてもらうために企画されているが,同時に研究室における模擬実験体験と教員や先輩学生との交流が得られる機会でもある.

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