地惑演習   Seminar in Earth and Planetary Sciences

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担当教員
各教員 
使用教室
木7-8  
単位数
講義:0  演習:2  実験:0
講義コード
5319
シラバス更新日
2014年9月18日
講義資料更新日
2014年9月18日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義の目的

卒業研究を選択するための準備として、地球惑星科学全般に関連した論文を読みレビューを行ったり、研究施設の見学を行ったり、実際に実験・観測・コンピューターシミュレーションを行う。

講義計画

各教員による演習が開かれ、いくつかの研究室で履修してもらう(昨年度は3研究室)。毎週開催する演習形式以外に、集中講義形式などがある。各研究室収容人数には上限があり、詳細については第一回目にガイダンスを行うので、履修希望者は必ず出席すること。

長井研 地球のまわりの宇宙空間で起きている現象について、各自、計算機を使って人工衛星からの最新のデータを解析することによって、理解する。
中本研 天文学・惑星科学に関する理論的演習。テーマは次から選択。恒星の構造,超新星爆発・元素合成,輻射輸送,大質量星形成,星形成,原始惑星系円盤の構造,ダスト粒子の挙動,ほか応相談。
廣瀬研 廣瀬研究室では、ダイヤモンドセル超高圧発生装置を使った実験によって、地 球深部の物質を合成し、その物性を調べている。地惑演習では、このダイヤモ ンドセル装置を使ったいくつかの実験を自分の手で行ってもらい、高圧実験を 面白さを体感してもらいたい。
河村研 粘土鉱物、造岩鉱物、あるいは関連化合物について、X線回折装置あるいは赤外吸収分光装置を用いて、環境(温度、湿度)制御下での物質の挙動を調べる。地球惑星物理化学第3を履修していることが望ましい。
高橋・ 野上研 火山爆発の仕組みを探るため、伊豆大島1986年噴火の溶岩を用いてマグマの融点測定および減圧発泡実験を行います。金曜日は実験内容の説明と出発物質の作成。土曜日にピストンシリンダー装置および内熱式ガス圧装置を用いて実験を行います。実験の合間に高橋研および野上研の研究内容について紹介セミナーを行います。
小川・ 本蔵研 本蔵研が発見した、地震波によって電場が励起される現象(地震ダイナモ効果)を、データ解析・理論・モデリングを通して理解し、緊急地震速報への応用が可能か考察する。
井田研 野辺山宇宙電波観測所を1泊2日で見学し、あわせて星・惑星系の研究に関するセミナーを現地にて受講する(宇宙研・北村担当)。後日、日程調整の上、そのときの各人のレポート発表をしてもらう(井田担当)。
平田研 46億年前の太陽系形成時の情報を保持している隕石の化学分析を通 じて、基本的な化学操作(試料の分解、元素分離、定量分析)を習 得する。実験は参加者全員が各自で行い、実験終了後に課題レポー トの提出を課す。
横山研 地球化学的試料の同位体分析を行う上で不可欠なイオン交換法による元素分離について学ぶ。ICP質量分析計を用いて実際に元素がどのように相互分離されるかを調べる。実験後は生データを解析し、レポートを作成する。
丸山・ 小宮研 岐阜県犬山市へ1泊2日の巡検を行う。木曽川沿いに分布する、古生代/中生代の付加体の地質を観察し、付加体の形成過程に関して考察を行う。また古生代と中生代の境界の地層から、当時生物の大量絶滅に至った地球表層の環境について考える。
綱川研 月探査衛星「かぐや」の磁場観測データを解析し、月固有磁場(磁気異常)および月周囲の宇宙空間磁場の理解を深める。
吉川・ 波岡研 当研究室では、廃棄物から燃料ガスや水素などを生成して発電する小規模なシステムの研究を行っている。本演習では、実験設備で実際に廃棄物をガス化して、水素含有量の高い燃料ガスを製造し、得られる燃料ガスの性状を測定する。
石川・ 中村研 水底に暮らす生物の繁殖に対して水流の及ぼす影響を学習する。その後、石垣島アンパル干潟におけるカニ類の浮遊幼生の挙動を数値シミュレーションし、結果を図化し考察を加える。
吉田研 安定同位体を用いた環境解析法について学ぶため、質量分析計により珊瑚など炭酸塩の酸素同位体分析を行う。この実験データから炭酸塩沈殿時の古水温を推定しレポートを作成する。
梅干野研 放射カメラによる熱画像撮影とその分析、衛星及び航空機リモートセンシングデータの 分析を通じて、ヒートアイランド現象などの熱環境問題について理解を深める。さらに 各自が生活空間を提案し、数値シミュレーションを用いた熱環境評価を行う。
原科研 持続可能な社会づくりの主要な手段が環境アセスメントであるが、とりわけ事業実施前の上位の意思決定段階で行う戦略的環境アセスメント(SEA)が重要である。このSEAの理念を理解させ、横浜市青葉区における道路建設計画事例を対象に現地調査を行い、そのあり方について考察する。
山中研 地震時に構造物に被害を及ぼす強い揺れに関する研究分野である強震動地震学 について学習する。また、実際の強震動記録の分析などを通じて、地震波動 データの分析方法の基礎を学ぶ。

教科書・参考書等

なし

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

各研究室での活動度を100点満点で採点し、それらの平均点を本科目の成績とする。

担当教員の一言

なし

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