I 地球惑星科学で必要とされる大規模数値計算の基礎的な理論,アルゴリズムを解説する。
II 非線型方程式,連立方程式,固有値,常微分方程式,偏微分方程式。
地球惑星科学において数値解析・数値実験という研究手法は大きな柱である。ここでは数値計算法の基礎を学びながら、地球惑星科学というフィールドでの数値実験の意義を各自が実感することを目標とする。
○ セミナー形式による 「地球惑星科学における数値実験(1ー3)」
○ プログラミング言語の習得(自習)
○ 偏微分方程式の初期値問題といった例題による実習
○ 自由課題による実習
各自必要に応じて入手すること。文法は各自で習得することを要求する。
基本的なUNIXの知識を前提とする。
レポート(セミナー聴講、例題演習)と自由課題演習の発表に基づいて行なう。
誤解のないようにはっきりさせておこう。この講義の目的は、プログラミング言語を習得することでは決してない、また、必ずしも数値計算法を学ぶことではない。数値計算法を習得しその手段で自分で設定した問題を解く、という研究プロセスを経験することにこそ、重点がある。なので、自由課題演習には張り切って(多少無理めのものでもいいので)取り組むべきであり、「一人称」での結果発表を期待する。