今年度新たに開講する量子力学(地惑)、同演習(地惑)は「地球惑星科学科生のための」量子力学である。
「量子力学(地惑)」と「量子力学演習(地惑)」を完全にリンクさせながら授業を進め、予備知識なく量子力学の基礎概念を理解させることを目指す。そのため、講義・演習の履修にあたっては両方を申告し、どちらか一方のみの履修は認めない。
1.量子力学確立の前夜
1.1 プランク定数の発見
1.2 光の粒子性、電子の波動性
2.ド・ブロイ波の波動方程式とその解
2.1 二重性の数学的表現
2.2 1次元井戸型ポテンシャル
2.3 期待値
3. 1次元の波動方程式の解
3.1 1次元のポテンシャル問題
3.2 箱形ポテンシャル
3.3 階段型ポテンシャル
3.4 厚さのある壁ポテンシャル
3.5 1次元調和振動子
4 球対称場における1粒子運動
4.1 軌道角運動量
4.2 球対称場における波動方程式
4.3 水素原子
講義用テキストを配布する。
出席 30点満点
試験 50点満点
問題(レポート):担当を決めて提出 20点満点
担当外の問題を解いてレポートを提出 加点
相対論的量子力学、素粒子物理学を将来学びたい学生は物理学科で開講している科目を履修することを勧める。