地球惑星物理化学第三   Physics and Chemistry of Earth and Planetary Materials III

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担当教員
河村 雄行 
使用教室
金5-6(石2-315)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
5333
シラバス更新日
2009年7月30日
講義資料更新日
2009年7月30日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

鉱物を始めとする固体について,物理化学の講義を行う。単体固体および簡単なイオン結晶から主要造岩鉱物について,化学組成・結晶構造と物性・化学的性質の関連を述べる。結晶学の基礎についても解説する。地球惑星物理化学第一および第二と系統的であるとともに,地球物質学とも密接に関連する。

講義の目的

地球や惑星を構成する固体物質の構造と物性を理解する。
また、手法として、X線回折法をはじめとする物理化学的測定法を理解する。

講義計画

1. 結晶の対称性
1-1. 結晶格子の対称性:結晶系とブラベー格子
1-2. 結晶内の原子配列の対称性:並進対称と空間群
2. X線(電子線、中性子線)と結晶の相互作用
2-1. X線の性質、発生、および検出、X線による固体の観察方法
2-2. 固体による散乱と吸収
2-3. 回折と結晶構造因子
2-4. 固体物質の構造と物性の実験手法
3. 鉱物物性各論
3-1. 簡単な結晶構造と化学結合
3-2. 種々の物性と結晶構造の対称性
3-3. 弾性、比熱、磁性など
4.主要な鉱物の構造
4-1. 石英と長石、ゼオライトなど
4-2. 雲母-角閃石-輝石
4-3. かんらん石、ざくろ石など

教科書・参考書等

プリントを配布する。

関連科目・履修の条件等

地球惑星科学第一および同第二か、それらの相当科目を履修していることが強く望まれる

成績評価

レポートと試験による

担当教員の一言

地球惑星物理化学1で原子・分子、同2で化学熱力学、溶液化
学を学んだことを基礎として、固体と鉱物について学ぶ。

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