I 確率的現象の数学的表現の基礎能力を養うことに重点をおき,確率論の基礎的諸概念を講義し,演習によってその理解を深めさせる。
II 確率の基本性質,確率空間,確率変数,期待値,大数の法則,中心極限定理。
確率的現象の理解とその数学的表現力を養うことが目的である.
確率とは何を表しているのか,その意味は?
確率を数学的に表現するにはどのような工夫がいるか.
先人はどのような道をたどって現代の確率論に到達したか.
データからその裏にある構造を理解するには確率が必要だ.
確率は不思議な性質を持っている.
確率を使うとこんな現象が理解できる.
1. 確率とは,組み合わせ確率
2. 離散確率空間
3. 条件付き確率と試行樹
4. 離散確率変数と離散分布
5. 複数の離散確率変数
6. 非負整数値確率変数とその分布
7. 確率の公理と確率空間
8. 連続確率変数と連続分布
9. σ-集合体導入の必要性とルベーグ積分
10. 2 次元分布
11. 独立確率変数と大数の法則
12. 中心極限定理と正規近似
13. マルコフ連鎖
原則として,プリントを配布する.
講義に引き続いて演習の時間があり,毎回,レポートの宿題が課せられる.
成績は,演習の時間の解答状況,レポートの提出状況,期末試験の成績から総合的に判定する.