I 計算機科学の基本概念を解説する。またプログラミングの基礎的手法を説明し実習を行なう。
II 手続きによる抽象(プログラムの要素,再帰と繰返し,高階手続きによる抽象),データによる抽象(データ抽象,階層的なデータ構造と閉包性,並びの表現,記号データ,汎用的な演算),標準部品(代入,評価の環境モデル,変更できるデータによるモデル化,ストリーム),科学技術者倫理とセキュリティ,について解説する。実習では,種々の課題について,Scheme言語によるプログラムを書くことにより,プログラミングの手法を修得させる。
プログラミング言語Scheme を用いて,手続き抽象,データ抽象,リスト処理,再帰的プログラミングなどの計算機プログラミングの基本概念を解説する.また,プログラミングの基礎的手法を説明し,計算機実習を行う.
1. Scheme の基礎
2. 手続きによる抽象
3. 再帰
4. 高階手続き
5. データによる抽象
6. リストと階層データ構造
7. 記号データ
8. 評価の環境モデル
9. 束縛
10. ストリーム
11. メタ言語的抽象
12. 科学技術者倫理
サスマン,エイブルソン,サスマン(著),和田英一(訳):計算機プログラムの構造と解釈第二版,ピアソン,2000.
または,Abelson, H., Sussman, G. J with Sussman, J.: Structure and Interpretation of Computer Programs,
2nd ed., MIT Press, 1996.
または,そのウェブ版http://mitpress.mit.edu/sicp/full-text/book/book.html を印刷したもの
を持参のこと.
ありません.
試験と演習のレポートによる.
講義録は各回ごとには分割されていません.
しかし,ほとんどの資料は
http://www.is.titech.ac.jp/~sassa/keisankikagaku-gairon09/index.html
にありますので,そちらをごらんください.