I 集合と位相第一を履修した上で履修する。解析概論第一を履修しておくことが望ましい。
II 初等関数,正則関数,複素積分,テイラー展開,留数。
複素関数論の基礎について講義する.
1. 複素数とオイラーの公式
2. 複素関数(特に1次分数関数)
3. 初等関数(指数関数、三角関数、累乗数、対数関数)
4. 正則関数とコーシー・リーマンの微分方程式
5. 等角写像
6. 複素積分とコーシーの積分定理
7. コーシーの積分表示
8. テーラー展開
9. ローラン展開と留数
10. 留数定理とその応用
11. 留数定理による実積分の計算
教科書として次のものを使用する.
・ 田村二郎,解析関数(新版),裳華房.
解析概論第1を履修しておくことが望ましい.
演習および試験.
複素関数論は古典数学の中で最も美しい理論の1つです.講義を通じその美しさを味わって欲しいと期待しています.